今日は久々家から一歩も出ないで読書の一日。雨だしねー。まぁ台風も近づいてるし雨続くけどねー。


で、読了したのがこれね。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)


映画化ということで早々と文庫化されてたので購入。結論からいうと手放しで「おもしろい!」とはならなかった。残念。


以下、感想。映画のネタバレにもなるだろうから一応隠す。


まず、原作と映画で旭と鳥居が男女逆なことを今日CMで観て知ったのでそれを年頭において読んでみた。松平は堤さんね。それは自分の中でかっこいいし濃い感じもわかる。で、真田が中井さんかな?ちょっと原作より強気な感じ。


まぁ原作との違いはファンでもないのでどうでもいいっちゃあいいんですが…結末がなんかなーって。大阪国がどうたらとか書いてたからもっと壮大な感じかと思ったらプリンセスを守るためだけの組織みたいな感じでうーん。


代々続く伝統を守る大切さとか描いてるのかもだけどそれは付随するものなのか、それが主なのかわからん感じ。日本国の補助金に頼ってる辺りも強いんだか弱いんだかよくわかんない。バチカンとかそういう特殊な形態の国をイメージしたらいいんかな。結局、日本国の総理が出てきて切り捨てられそうになるから「俺見てません、知りません」って180度切り替える感じが納得できない。そこに会計検査院の平等な立場は無くなって、個人の感情に摩り替わって展開されていく最後…なぜ…でもしょうがない流れではあるが…って、そこが一番引っかかる部分。200万人を相手にするのは怖いという国家もよくわからん。


そういう難しいこと抜きの小説ならもっとライトノベルっぽくずば抜けて欲しいけど、変にリアルだから違和感というか。この作家のジャンルってラノベじゃないよね?こういう作風なのだといわれればそれまで。


結局プリンセスを守らなきゃいけないのは建前で大阪の絆の強さを見せたい話なのかなって感じました。いまさら徳川から豊臣の末裔を守るってねぇ。そこで徳川さん出てきてバトル!とかなったらそれこそラノベっぽいので、それはそれで中高生とか面白がりそう。